「マンガでよくわかる エッセンシャル思考」を読みました。仕事・生活の効率化に興味があって手に取ったのですが、たくさんのタスクを爆速でこなすノウハウではなく、たくさんのタスクの中から大事なものだけを見極め、そこに集中することで成果を出そう、という考え方を教えてくれる本でした。これまで戦術や企業戦略に用いられていた概念を、個人の日常生活に落とし込み提案しているという点において、新しいと感じました。今すぐ99%を捨てることはできないけれど、選択と集中を意識して、メリハリをつけて物事に取り組みたいと感じました。概念をざっと学ぶにはマンガ本がおすすめ!
「やることがたくさん、どれも中途半端」を解決したい
長引く外出規制で、家での時間が増えました。かつては出張や外出が多くてできなかったことにチャレンジできるようになったのは嬉しい一方、あれこれと手を出してどれも中途半端。気づいたら増えたはずの時間が無くなっていました。
そんなおり、仕事と生活の効率化を図るために手に取ったのがこの一冊。
たくさんのタスクを爆速でこなすノウハウではなく、たくさんのタスクの中から99%を捨て、1%の大事なものだけを見極め、そこに集中することで成果をだしましょう、という考え方を教えてくれる本でした。
企業戦略を個人の日常レベルに落とし込んだエッセンシャル思考
エッセンシャル思考という言葉は新しいものですが、考えてみれば似たような概念はこれまでにも存在していたのではと思います。類義語では「一点突破」、対義語では「器用貧乏」。1990年代には「コアビジネス」という言葉が流行りましたし、振り返れば2010年代の私の前職場の経営戦略にも「選択と集中」という言葉は掲げられていました。
そういった、戦術や企業戦略に使われていた概念を、一個人・日々の生活レベルに落とし込んだものが、このエッセンシャル思考なのではないかと思います。
90点ルール、断り方のコツなどが紹介され、一個人が日常の場面でどのように1%の大事なことを見極め、選択し(99%を捨て)、しくみ化していくのかをが説明されています。
印象に残ったポイント
心に響く言葉がたくさんあったのですが、個人的にぜひ書きとめておきたいと思ったものをご紹介します。
- 「どれも大事・全部できる」ではなく「大事なものは滅多に無く、なんでもできるが、全部はやらない」
- 自分で捨てるものを決めなければ、誰かがあなたの大切なものを捨ててしまう
- 大事なものを見極めるためには、集中できる環境を意識的・定期的に持つ
私なりのエッセンシャルを少しづつ
エッセンシャル思考の大切さと効果を理解することはできましたが、今日からさっそく「99%の大事でないもの」を捨てられるかと言うと、私には少し時間がかかりそうです。
実際のところ、この本を読んだ直後にお客様から「この日本語を英語に訳してほしい」という依頼がありました。私はプロの翻訳家ではありませんし、やりたい気持ちは100点中20点ほどしかありませんでした。しかし、日頃お世話になっているお客様の頼みを断ることは、間違いなく今後のビジネスに悪影響を及ぼすと判断しお引き受けしました。
今日から急にエッセンシャル思考を完璧に実施できるようになるわけではない。見極める力、捨てる・断るスキルを日々少しづつ磨いていきたい。そして自分なりのエッセンシャルな割合をさぐっていきたいと思います。
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一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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