相手に嫌がられずにグイグイいける人になる!「エンタメの夜明け ディズニーランドが日本に来た日」を読んで

堀江貴文さんがおすすめしていた書籍、「『エンタメ』の夜明け ディズニーランドが日本に来た日」を読みました。超一流と言われる人たちが身に着けている「相手に嫌がられずにグイグイいく」ノウハウが全部書いてあるという本です。始めから終りまで、異次元な仕事術に驚きの連続。ビジネスの基本は誰かを喜ばせること。その点では、「エンタメ」はビジネスの本質でもあります。相手を喜ばせるプロの仕事術を垣間見ることができる、とても面白い本です。

「嫌がられずにグイグイいける人」に私もなりたい!

あるインタビューで堀江貴文さんが、ご自身は「グイグイいかない(タイプ)。でも、超一流と言われる人たちは、相手に嫌がられずにグイグイいくことをちゃんと身に着けている(中略)この本を読むと俺は全然だめだなと思う」とお話していたのを見たのです(ページの最後にリンクを貼っておきました)。

私自身、海外で仕事をするようになって以来、「もっと積極的になるべきでは?でも相手に嫌がられたくはない。両立できるのだろうか」という悩みがありました。私も「相手に嫌がられずにグイグイいく」人になりたい!そういう思いでこの本を手にしました。

本の概要

この本は、東京ディズニーランドを浦安に誘致するために、小谷正一氏と堀貞一郎氏という二人が、いかに相手のことを考えぬいてプレゼンを造り上げたかということに始まり、戦後の日本の「エンタメ」業界を造り上げた様々なプロジェクトとそれに関わるエピソードが描かれたノンフィクションです。

ビジネス書ではないので、それぞれのエピソードをどのように解釈し、何を学ぶかは読者次第。日本のエンターテイメントビジネスの草創期を知る読み物としても楽しむことができます。

新装版「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日

印象にのこったエピソード2つ

個人的に印象に残ったのは以下の2つ。

① 小谷正一に関するエピソード。フランスのパントマイムの第一人者を招いたとき、夫に同伴して来日したマルソー夫人の銀座や浅草での買い物に、ひとりの部下を同行させこう命じる -「女性が買い物をするとき、ふたつのうちどちらにしようか迷う時が必ずある。迷って捨てた方を全部記録してこい」。その報告を受け、夫妻が羽田を発つと時、夫人が迷って買わなかった方の商品をそっくりそのまま箱に入れてプレゼントした。女性が最後まで迷ったといいのは、その商品を気に入った証拠。中にはあちらを買えばよかったと後悔したものもあったはず。夫人は大喜びし、いつでも来日する、と夫人を味方につけた。

時代を感じさせるところもあり、今の時代には不適切な点もあるかもしれません。でも、「相手を喜ばせたい。しかも他の人には思いつかないような方法で!」という、ホスピタリティの究極を見た気がしました。インバウンドに携わる者として、その大胆さ・粋な計らいを学びたいと思いました。

② 堀貞一郎のエピソード。ウォルト・ディズニー・プロダクションの経営陣に対して行われた「史上最大のプレゼン」。突然リハーサルを無視して、擬音語を交えた日本語でのプレゼンを始めたことで、場の雰囲気をつかむことに成功した。

プレゼンが成功するカギは流暢な英語、だと思い込んでいた私にとっては、衝撃的な一幕です。もちろん、通訳を付けてのリハーサルもしていたので、意図的な演出です。「英語が母国語じゃない人のプレゼンって大体こういう感じだよね」という相手の予想・期待を裏切るプレゼン術として参考にしたいと思いました。

「グイグイ」は強引ではなく、緻密さ

本を読むまでは、「グイグイいく」という言葉から「粗雑・強引」を連想していました。でも、ここに登場する一流プロデューサーたちの仕事には、そういった雑な強引さはまったくなく、むしろ、徹底的な緻密さが印象に残りました。

絶対にビジネスを成功させるという覚悟、そのためには相手を喜ばせたい・喜ばせるのだという気迫、そしてそれ実現するための圧倒的な勉強量と綿密な準備、そしてどんな機微も逃さない繊細さと集中力。一流と呼ばれる人たちに共通する「グイグイ」の正体はこれらの要素のまとまりなのではないかと今は思います。

エンタメの一流プロデューサーたちの仕事術から感じ取ることできた「グイグイ」の各要素を、今日から私のビジネスにも活かしていきます。

人生は喜ばせごっこ。ビジネスは喜ばせ合戦。エンタメのプロから学んでビジネスに活かしましょう。スモールビジネスを育てている方、一緒にがんばりましょう!ではでは~

新装版「エンタメ」の夜明け ディズニーランドが日本に来た日 

堀江貴文さんが、この本の話をされていた動画がこちら↓ 9分12秒から始まる質問への答えの中に出てきました。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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