今日10月31日はハロウィン。日本では、 店内装飾からメニューの内容までハロウィンづくしになる大々的なイベントです。一方、オーストラリアでのハロウィンはまったく盛り上がらないイベント。こちらに引っ越してきた当時は、「『本場』なのだから、きっと賑やに過ごすのだろうなぁ!」とワクワクしていたので、あまりの認知度の低さに拍子抜けしました。どうやら英国でも同様にハロウィンへの関心は低め。一方、アメリカでは昔も今も盛大にハロウィンをお祝いしています。同じ英語圏の国・ 旧イギリス 帝国系の国々でもこんな風に文化に違いがある。おもしろいなぁと思います。
アメリカのお祭り?
ハロウィンのことを聞いてみると、多くのオーストラリア人が「アメリカのお祭りでしょ?」と返してきます。
実際のところ、ハロウィンの起源は、アイルランド人・英国(スコットランド)人が祖先とするケルト人文化。アメリカのお祭りではないのですが、ハロウィン認知度ゼロの現代オーストラリア人から見ると、「アメリカで盛り上がっているお祭りが世界に広まっている=アメリカ生まれのお祭り」ということになるようです。
商業施設では部分的・さりげない演出
デパートや飲食店でのハロウィン装飾にも注目していたのですが、こちらもほぼ「日常どおり」。
日本の様に、 店内装飾からメニューの内容までハロウィンづくし、という店舗はシドニーのCBDでは見かけず、 ハロウィンの装飾をしている店は少数で、装飾をしている場合も「部分的・さりげない演出」でした。
子どもの家庭訪問 ‘trick or treating’
「お菓子をくれないといたずらするぞ」という、子供たちによる脅迫訪問(笑)については、地域ごとに扱いが異なります。シドニー圏内に住む知人は、家に蜘蛛の巣などの装飾をしている家は「訪問してもよい家」。装飾のない家には訪問しない、というルールになっているそうです。
私のウォーキングコース(Double Bay から Elizabeth Bay の 2.5km)で「訪問してもよい」という装飾がされていたのは1軒だけ。子供のいる若い世代でも、ハロウィンはイマイチ盛り上がっていないみたいです。
英語圏でも異なる文化
ケルト文化発祥であり伝統を大切にする英国ならばハロウィンもお祝いしているに違いない。そう思って英国在住の友人に連絡をとったところ、英国でもハロウィンへの関心はあまり高くない様子。
ロンドンなどの大都市では、消費・販売促進の一環として商業施設にハロウィンの装飾がある、とのこと。興味深いことに、この友人も「ハロウィンはアメリカのお祭りだから」とコメントしていました。
Wikipediaによれば、旧イギリス帝国系の国々・英語圏の国々ではハロウィンが盛大に祝われる、と記載されていましたが、どうやら「旧イギリス 帝国系の国々・ 英語圏の国々」と言っても、アメリカとそれ以外の国では一括りにできないほどの温度差があるようです。
「海外」「欧米」「ヨーロッパ諸国」などの言葉を使う時には注意が必要だなぁ。改めてそんなことを考えた2021年のハロウィンでした。ではでは~!
投稿者プロフィール
-
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
詳しいプロフィールはこちら
最新の投稿
- 2022.05.14未分類Haigh’s Chocolate オーストラリアのお土産に
- 2022.03.26未分類レシピ:ジャガイモとネギのポタージュ 寒い日にぴったり オーストラリアの定番
- 2021.11.13未分類レシピ:キノコのペンネ 簡単クリームソース
- 2021.10.31未分類盛り上がらないオーストラリアのハロウィン