利己的な行動は一周遅れ 2020.11.25

シドニーからたかこです。一見おトクに思える行動が、実は損を招いているかも?ホスピタリティの現場から思うことをシェアしたいと思います。

旅行に見る利己的な行動

旅行の企画や添乗の仕事をしていると、残念ながら利己的な行動をする人と時間を共にすることがあります。

朝食のバイキングで、食材を持ち帰る人。

移動のバスで、常に一番前の席を確保する人。

他のお客様に対応しているのに割り込んでサービスを受けようとする人。

この記事を読んでくださっている方も、似たような行動を見かけた人は多いのではないでしょうか。利己的な行動を見かけたことで、旅の楽しい気持ちが急にしぼんでしまうことも。

自分は賢いという思い込み

仕事上、このような利己的な行動をとるお客様とも、お話をしたり多くの時間を共にするのですが、共通しているのは彼ら彼女らが「(そういう行動する)自分は賢い」と思っていることです。

朝食のバイキングでお昼ご飯のサンドイッチ を作っているお客様は、「(自分の頭を指刺しながら)頭を使うのよ」とニッコリ私に微笑みながら、自作のサンドイッチ をジップロックに押し込んでいました。

お一人様グラス1杯までツアー代金に含まれているというワインを、タイミングをずらして5杯も6杯もガブ飲みするお客様は、「自分は賢く旅をしている」と誇らしげなのです。

実は損をしている

でも、おもてなしの現場にいる立場から言えば、こういう人は実はどこかで損しているのです。

ホテルの部屋割りで急きょアップグレードがあったり、お店からプレゼントがあった時などに、まず優先してサービスをまわすのはを「利己的な人ではない」からです。

多少の不自由に理解を示してくれたり、サービスを提供する側に常に感謝の気持ちを示してくれるお客様は、運営する側やサービスを提供する側から愛されるので、結果的にこちらの人たちの方がトクをしていることが多いのです。

旅行に限らず人生の様々な場面でも

こういった、利己的な人が結果的に損をするというのは旅に限ったことではなく、人生のさまざまな場面でも同様なのではないかなぁと思っています。

自分が賢い気になって、利己的に行動をとっていないか?

人生での自分の行動をもう一度考えてみたいと思います。

今回も読んでくださってありがとうございます。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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