アクティブシニアを応援する「プロバス Probus」

今日はオーストラリアに存在する「プロバスProbus」というクラブを紹介したいと思います。

私が「プロバスProbus」の存在を知ったのは4年前。一般のお客様に提供している「貸切寝台列車でオーストラリアを巡る旅を、このクラブの為に企画してほしい」という依頼を受けたのがはじまりです。

以来ご縁があり、毎年ツアーを企画・すいこさせていただいており、同時にこの「プロバスProbus」のことが徐々にわかってきましたのでここで紹介します。

米国&英国生まれ

クラブの原型は1920年代の米国で誕生。その後1966年に英国で「プロバスProbus」という名前の組織が誕生。1970年代にはオーストラリアやニュージーランド、そして世界各国へと広がっていったようです。(日本にもあるようです)

名前の由来と発音

「プロバスProbus」は「専門職 ProfessionalPro「実業家 BusinessmanBusを合成した造語なのだそうで、実際メンバーは弁護士、会計士、医者、コンサルタント、会社経営者などの専門職だった人が多い。

日本語では「プロバス」と表記されるものの、実際には「プローブス」と発音される(オー」ストラリア)。

日本ではビジネスを「ビズ Biz」と略すこともあるので、「プロービズ」の間違いではないかと、当初は色々なメンバーに聞いてまわったけれど「プローブス」というのが正しい発音のようです。

目的と活動

クラブの目的は、プロフェッショナル達が退職後も活動的に人生を楽しめるようにすること。精神的にも身体的にも健康で居続けるために、勉強会やウォーキングイベントなどのアクティビティ、そして昼食会による交流の場も頻繁に提供されていいます。

ちなみに私が関わっているシドニーとピンブルという2つの支部では、

  • 月1回の講演会
  • 月1回のランチ会
  • 1年に3〜4回の遠足(うち1回は長期遠足)
  • ウォーキングやゴルフなどのアクティビティ

が基本的な活動なのだそうです。

男性限定?

もっとも驚いたことは、各支部によって入会規定が異なり、私が関わっている 2支部はいずれも男性限定のクラブだということ。

「それって差別じゃないの?」と冗談交じりに聞いてみたところ、「男性が男性だけで集まってワイワイしたいこともあるんだよ」とのこと。その場にいた女性陣も「いつも一緒って疲れるじゃない」と賛同している様子。私だって「女子会」などと言って女性だけで盛り上がる話をすることもあったわけだし、妙に目くじらたてるより、むしろ夫婦同伴が基本の文化ではたまに息抜きとして良いのかな?などと思いました。

配偶者同士の交流も

なお、この支部では年に3回を上限に女性もイベントに参加できるのだそう。

また、男女問わず参加できる支部もあるし、逆に女性だけの支部もあるので、自分の好きな支部に入会すれば良いのだそうです。

入会は紹介のみ

ただし、入会するには既存メンバーの紹介が必要。その支部に合った人物かどうかをチェックするのだそうです。「会社員でもオッケーだよ」と言ってくれ、もはや専門職でなくともリタイヤした人なら誰でもOKなようでしたが、現役の参加はNGなようでした。

「ツアーでお世話になっているしクリスマス会に参加してもらってもいいよね?」とクラブの会長に打診してくれた方がいたのですが、やんわりお断りされました。定年してからのお楽しみです。

以上、オーストラリアの「プロバス Probus」をご紹介しました。

今回プロデュースさせてもらったツアー動画はこちら。オーストラリアのアウトバックを旅しました。アウトバックのこともいずれ書きたいと思います。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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