セルフ注文・決済アプリ「me&u」を導入したカフェでの体験 2021.02.01

シドニーからたかこです。今日は、オーストラリア発の注文・決済アプリ「me&u」を導入しているカフェに行ってきたので、その体験談と感想を書きたいと思います。

注文・決済はすべてアプリで

入店時、「店内飲食であれば、注文・決済はすべてアプリでお願いします」との案内をうけます。承諾して入店。

新鮮な空気の入るバルコニーの席を選んで着席。朝のウォーキングを終えたところ。コーヒーを頂きながらリラックスや読書をしようと思っていました。気持ちもワクワク高まります。

QRコードをスキャンして注文

さっそく注文です。

テーブルにメニューはなく、注文・決済システム「me&u」のQRコードが置かれています。

QRコードをスキャンすると、自分のスマートフォンにカフェのメニューが表示されます。

オーストラリアで主流のコーヒー「Flat White」。使用するミルクの種類や温度などを指定でき、この辺りは、通常店員さんとやり取りするのと同じです。

続いて、名前と電話番号の登録やや面倒にも感じましたが「注文した商品をスムーズに受け取るため」なのだそうで、登録。メールアドレスの登録も求められましたが、こちらは任意だったので空欄のまま。

チップの入力

続いて、「チップを払いますか?」という画面に移行。

え?店員さんから何もサービスを受けていないのにチップを支払うの??

ということで、スキップ。

アプリ使用料はお客様負担

注文内容確定後。

4ドルだったはず明細が4.04ドルになっています。画面を見直すと「Service fee」とのこと。アプリ使用料のようです。

アプリが提供する利便性の恩恵を受けているのは、お店であって私ではないのに、アプリの使用料はなぜかお客様である私が支払う様子。

スタッフによる注文・決済作業を代行しているのだから、むしろ割引してほしいくらいです。なんだかモヤモヤした気持ちです。

アプリ内で決済

やっとたどり着きました、決済画面。

決済方法は「PayPal」「ApplePay」「クレジットカード」の3種類から選択できます。

はじめ、うっかり「クレジットカード」を選択してしまったのですが、16桁のクレジットカード番号、名義、有効期限などをすべて入力しないといけません。面倒です…。

「ApplePay」を選択し直して、ワンクリックで支払い完了。「ApplePay」を登録しておいてよかったです。

店員さんとのやりとりの方が速い

コーヒー1杯注文するだけなのに、なんだか疲れました。

店員さんとのやり取りであれば、

  1. 「Skim Flat Whiteください」
  2. 「かしこまりました、4ドルです」
  3. ピッ(クレジットカードの提示)

以上のように15秒もかからないのに、このアプリでの注文・決済に少なくとも3分は時間を費やしました。

スタッフは「ただの運び屋」さん

注文したコーヒーが運ばれてきました。

登録した名前を呼ばれるでもなく、無言かつ無造作にテーブルに置かれたコーヒーを見て、納得のいかない気持ちでいっぱいになりました。

そりゃ、チップ、払わないよね…。

「me&u」は顧客体験に悪影響?

はじめのワクワク感はどこへやら。リラックスした朝のコーヒータイムのはずだったのに、なぜこんな気持ちになってしまったの…。

カフェの対応に改善の余地があったのか、「me&u」によるセルフ注文・決済システムが悪く影響したのか。「me&u」導入店の経験が少ないのでまだ分かりません。ただ、「me&u」を導入する飲食店では、このようなことが再び起こる可能性があるのだということを認識しておこうと思いました。

古い人間のようですが、私は人と人がやり取りをするカフェの方を選びたいと思っています。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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