コロナ禍での大型イベント無事終了 | 寝台列車「サザンオーロラ Southern Aurora」でめぐるオーストラリア2021.04.29

シドニーからたかこです。毎年開催している大型ツアーが今年も無事に終了しました。かつてシドニー‐メルボルン間を運行していた「サザン オーロラ Southern Aurora」という歴史ある寝台列車を貸切り、秋のオーストラリアNSW州を巡る旅。116名のお客様と30名のスタッフの思いを乗せて、忙しくも充実した5泊6日間が終了しました。

「アンザック デー ANZAC DAY」に行う恒例の貸切列車ツアー

弊社は小規模ツアーを行う旅行会社ですが、毎年一年に2回、100名以上のお客様をお迎えする大型ツアーも行っています。その一つが、今回ご紹介する貸切列車ツアー。

毎年4月25日、オーストラリアの公休日「アンザック デー ANZAC DAY」に合わせて行っている恒例ツアーです。

1960年代オーストラリアのシンボル的存在「Southern Aurora」を復活&貸切運行

貸切運行するのは「サザン オーロラ Southern Aurora」と呼ばれる寝台列車。1962年~1986年までシドニー‐メルボルン間を運行していた夜行列車です。寝台はファーストクラスのみ、バトラーのいる食堂車や、バーカウンターのあるラウンジカーを連結した、当時は時代の先端をゆく豪華寝台列車でした。

現在は鉄道博物館に保管されていますが、許可を得れば、車庫から出して臨時運行させることができます。

1960年代オーストラリアのシンボル的存在「サザン オーロラ Southern Aurora」の復活運行は、鉄道ファンだけでなく、歴史家やかつて利用していたというシニア世代のお客様に大変人気があり、行く先で地元の人々やローカルメディアが熱狂的に出迎えてくれるほどなのです。

地元の歓迎をうける寝台列車「サザン オーロラ Southern Aurora」の復活運行とスタッフ
新聞に掲載されたサザン オーロラ Southern Auroraの復活運行

2021年の行程

貸切列車の運行区間・運行時刻は、主催者が決めるます。

弊社のお客様は、9割がリピーターであるため、毎年異なる行程を楽しんでもらえるよう工夫しています。2021年は、下記のような行程となりました。NSW州の南部→西部→北部をめぐる5泊6日の旅です。

赤の点線が2021年の行程
  1. 1日目) Sydney – lllawarra, Southern Highlands to Cootamundra
  2. 2日目) Coolamon – Junee – Forbes – Parkes
  3. 3日目) Orange
  4. 4日目) Dubbo – Binnaway – the Warrumbungle National Park
  5. 5日目) Dubbo – Parkes – Euabalong West
  6. 6日目) Orange – Sydney

各地の魅力や、寝台列車旅の魅力については、記事を改めてご紹介したいと思っています。ぜひまた読みに来てください。

コロナ禍での開催・成功に感謝

今回のツアーは2020年に予定していたものですが、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い2021年に延期。列車貸切に関わる手続き、現地でのアクティビティ、そしてスタッフの手配など、すべて再調整することになりました。

オーストラリアは新型コロナウィルスの感染者数が少なく、国内ツアーはむしろ奨励されていたものの、とはいえ出発前日になって感染者が出て、再びツアーが延期になったらどうしよう?という不安はありました。

サザンオーロラがシドニーセントラル駅を定刻通りに出発した瞬間、そして一人の感染者を出すこともなく無事にシドニーへ戻ってくることができたあの時。1年間にわたる再調整の繰り返しの末にようやく実施までこぎつけたイベントが無事に開催できて本当にうれしいです。

お客様からは、たくさんの笑顔とありがとうをいただきました。これをパワーに、また来年も開催できるよう、少しづつ準備を始めていきたいと思います。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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