東京オリンピックの開会式が行われましたが、みなさまどのように感じましたか?先行きが見えない中で多くの人の期待に応えるべく尽力された関係者の方々に頭が下がる思いです。個人的には not my cup of tea でもありましたが…。tea?急に紅茶の話?と思われた方!今日は、実践で使える便利なフレーズ ‘not my cup of tea’の意味と使い方をご紹介します。角の立たない表現で円滑な人間関係を築くお役にたてること間違いなし。
好みではない、と丁寧に伝えたいとき
「It’s not my cup of tea」の意味は、「好みではない」「趣味ではない」です。
ものごとの良し悪しではなく個人的な好みを強調して伝えたい時に使います。
例えば、ロックコンサートチケットをもらってイベントに行ってきた。いつも聞くのはクラシック音楽だけど、イベントは盛り上がってとても楽しかった!そんな状況で家族友人に説明する場合。
‘I enjoyed the performance very much but I don’t like rock music‘
よりも
‘I enjoyed the performance very much but rock music is not my cup of tea‘
の方が、やや控えめな表現になります。
「I don’t like it (好きはありません)」でも間違ってはいないのですが、聞き手には、強く直接的な「ノー」の印象を与えることもあります。一方「It’s not my cup of tea」は、角が立たないように、より控えめ・丁寧に自分の好みを伝えたい時に使います。日本語のニュアンスだと「(好きな人にはたまらないのでしょうが、個人的には)好みじゃないです」といった雰囲気です。
自分は好きではなくても聞いている相手が好きかもしれない場合などには、I don’t like を使うより、not my cup of tea を使う方が安全です。
食べ物以外にも使える
「tea」が使われているので、食べ物に関する会話を連想しがちですが、食べ物以外の場面でも使用します。
例えば、芸術鑑賞の後や映画鑑賞の後に、「すごく楽しかったけど、私の好みじゃないな」と感想を述べたいとき使うことができます。
‘I enjoyed it very much but…it’s not my cup of tea.’
という具合に使います。
人にも使えます。
‘I enjoy the friendship with him but…he is not really my cup of tea.’
「彼とはいい友達だけど、あまり好みじゃない」という風になります。
男性でも使える
「tea」が持つ印象から、女性が使うフレーズだと思われるかもしれませんが、男性が使っても問題ありません。ビジネスなどで丁寧に伝えたい時などにおすすめです。
歴史のある表現の一方、古めかしい印象も
もともと19世紀の英国で生まれた表現であることから、年配の方や知識人が使っているのを聞くことはありますが、20代の若者同士がバーで使っている場面は見たことがありません。カジュアルな場では使われていないようです。
日本語と同様、状況に応じて表現を使い分けて、人間関係を上手に築いていきたいですね。
以上、今回は「not my cup of tea」のご紹介でした。ではでは~!
↑気持ちの強さで使い分ける単語や表現を、やさしく解説する本(ほぼ絵本)。
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一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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