ホテルのミニバー無料化のすすめ

こんにちは!

みなさまはホテルのミニバーって使ったことありますか?あの「ぼったくりボックス」について、英国ヨークのホテルで考えることがあったので書きます。

ミニバーとは

シティホテルや旅館などに設置されているミニバー。大抵冷蔵庫の近くにあり、キットカット、ポテトチップス、ナッツ、ビール、ウィスキーなどがあり、飲食したら設置の伝票に記載してチェックアウト時に支払う有料のサービスです。

ミニバーの問題点

お風呂上がりにお部屋でビールを飲みたい時に、わざわざ着替えて外へ買いに行かなくてもよいという利便性はありますが、私はむしろデメリットの方が大きいんじゃないかなと思います。

1. 値段が高い

まず外で買うよりも高い。2〜3倍することもあり、利用しようという気にならない。むしろ、「こんなに高くふっかけてくるのか?」という宿に対する不信感が高まることもしばしば。

2. 清算と在庫管理

清算は自己申告が基本ですが、チェックアウトの際に利用していないのにミニバー利用の有無を聞かれるのも面倒くさい。

また宿によっては、前日の夜や朝の忙しい時間に「ミニバーの利用をチェックさせてください」とスタッフが部屋に来ることもあり、正直に申告しない前提でチェックされているような気になり、ちょっと不快になることもあります。

3. 要らぬ心配

最近では自動感知のシステムがあり、冷蔵庫の中身に触ると自動的にチャージされる。自分のものを入れる際に、中身を触ってしまったかも?と不安になったりチェックアウトまで落ち着かない。

また、知らぬところで夫が利用していたことがあり、チェックアウト後に慌てて戻って清算したことなどもある。

こんな具合で、ざっと見てもメリットよりもデメリットの方が多い気がするミニバーなのです。

無料ミニバーの威力

今回利用したのは英国ヨークの「プリンシパルPrincipal」。インターコンチネンタルホテルと同じ系列で、駅に隣接してとても便利なホテルです。

ここのミニバーは、テーブルの上に「タック・ボックスTuck Box」と書かれたアルミ缶。スナック類(キットカットとポテトチップス)が入っていました。

添えられたメモには、歓迎の言葉に続けて「スナック菓子はホテルからのプレゼント」で、「飲み物が欲しいときにはフロント隣のショップに買いに来てください」と書かれています。

たかだか300円程度のお菓子でも、「ホテルからのプレゼント」に嬉しくなります。他のホテルでは2〜3倍の値段で販売しているのですから。

ミニバー無料化のメリット

無料ミニバーは外資系ホテルで少しずつ増えているようで、私は上手い戦略だなぁと思います。

商品代数百円を宿泊代に上乗せしているのでしょうが、お客様は歓迎された気持ちで滞在することができます。

ミニバーの利用を確認するスタッフも不要、伝票も不要、補充頻度も高いと思うので消費期限を気にすることなく提供できます。お客様も不要な心配をせず、部屋にあるものを安心して利用・消費できます。

このホテルのケースで言えば、ポテトチップスを食べて飲み物を飲みたくなったお客様はフロントで飲み物を購入してくれるので、販促にもなります。

まさにいいことずくめ!

商品分のコストが数百円一律に部屋代に加算されるので、極力安く泊まりたい人には不向きだけれど、そういう人はいビジネスホテルに泊まればいい。シティホテルでちょっと贅沢な経験をしたいというお客様にはぴったりのサービスです。

ミニバーを提供している宿泊施設にぜひ一考いただけたらなと思います。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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