海外でものもらい?目が腫れた 病院に行く前にできること 2021.07.21

朝起きたらまぶたが腫れていた…忘れた頃に突然やってくる目のトラブル。特に海外生活では、病院へ行くのもつい躊躇しがち。薬局にあるもので対処できないかな？私の経験がお役に立てれば嬉しいです。

「目の腫れ＝ものもらいsty」と一括りにしない

朝起きたら目が腫れていた…ものもらいだ！

さっそくネットで「ものもらい　英語」で検索し、友人・家族に「ものもらいsty(スタイ)」になったことを説明し、薬局で薬を購入する。でも、なんとなく話がかみ合わない、なぜか抗ヒスタミン系の目薬を勧められた…。私もそうでした。

この問題の原因は「ものもらい」という言葉の使い方にあります。

日本では、目が腫れる症状を一括りに「ものもらい」としがちですが。英語圏の国では、「ものもらい」という言葉は特定の疾患の名前の一つとして限定的に使用します（脂が詰まって皮脂腺が細菌に感染したことで目が腫れる疾患）。

だから目が腫れた状況を説明する時には、「（なんらかの原因で）目が炎症している eye infection」と説明するようにしましょう。

対処法

お医者様を受診するのが最善ですが、そうは言っても

• 週末で病院が閉まっている
• 薬局で購入できるもので少し様子を見たい

特に海外暮らしでは、「とりあえず病院」という気持ちになりにくいですよね。そんな場合には、以下をご参照ください（私のかかりつけ医のおすすめ）。

原因を知り、お薬をさがす

一般的な目の腫れの原因はざっくり2つ。

• アレルギー反応
• ウィルス・細菌による感染

①アレルギー反応の場合

アレルギー反応の場合は、かゆみがあることが多く、目の腫れ以外にもくしゃみ・鼻水などの症状があるので参考にします。

この場合、洗浄などで原因となるアレルゲンを取り除き、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン系 Antihistamine の内服薬や目薬で対応します。

抗ヒスタミン系の内服薬は、「claratyne」や「zyrtec」が有名です。薬局・スーパーやコンビニでも購入できます。「claratyne」は日本でも「クラリチン」として販売されていますよね。

また目薬はいろいろありますが、個人的には「Zaditen」がおすすめ。1回分ごとに小分けになっているので、毎回清潔に使えます。

②ウィルス・細菌感染の場合

ウィルス・細菌感染の場合は、洗浄して清潔を保ち、抗菌効果のある軟膏を塗り症状を抑えます。それでも効かない場合は、かかりつけ医に抗生物質を処方してもらいます。

抗菌効果のある軟膏で、医療関係者の友人がおすすめするのは「Chlorsig Eye Ointment 1%」。こちらも薬局で購入できます。1.5cmくらい出して、目の縁に塗ります（目の中に入っても、いやむしろ目の中に少し入れるイメージで大丈夫）。

③目の洗浄

アレルギー反応、ウィルス・細菌感染のいずれの場合も、目の洗浄は効果的。

目の洗浄におすすめなのは「RECLENS Saline Eye & Skin Wash Sterile」（ボトルタイプと小分けタイプがあります）。

この液を、目にパカっとかぶせるキャップ（別売）に入れて洗浄します。このキャップは「eye wash bath」と呼ばれているようです。かわいいネーミングですね～。

②抗生物質

症状が治まらず、赤い腫れがひどくなる・熱を帯びている、といった症状が出てきた場合には抗生物質を内服します。

（抗生物質はお医者様に処方箋を発行してもらわなくてはならないので、この時点ではすでにかかりつけ医に見ていただいていると思いますが…）

私は今回ペニシリン系の抗生物質を内服しました。

抗生物質の副作用胃痛におすすめの胃薬

抗生物質の副作用で主要なもの一つに「胃痛」があります。

「胃がもたれる」「胃が重い」などの症状には、「Mylanta マイランタ」か「Gaviscon ガビスコン」がすすめです。マイランタの方がマイルドな効き目だそうです。

必ず内服している抗生物質と併用可能かどうかを薬剤師に確認してから、服用してください。

以上、海外で目が腫れた時の対処法をご紹介しました。

読んでくださった方のお役に立つことができたら嬉しいです。オーストラリアはこれから少しずつ春へ向かいます。花粉と強風に気を付けながら日々を過ごします。ではでは～!