オーストラリアで手術 手術前の食事制限 2020.11.03

シドニーからたかこです。子宮筋腫の手術を受けることになり、手術前の食事制限が始まりましたので、その経験をシェアします。海外での手術を受けることになり、情報不足な方のお役にたてれば嬉しいです。

食事制限は手術の内容によりさまざま

ここで記載することは、個人体験の共有です。手術の内容によって、食事制限の内容も異なります。あくまでも参考情報としてご活用ください。

私が今回受けることになった手術は、子宮筋腫核出術（腹腔鏡下手術・全身麻酔）です。手術までにお腹を空っぽにする必要があったため、以下５つのステップで手術前の準備を行いました。

• ステップ１：買い物 (手術の3日前までに)
• ステップ２：食事制限① 固形物はダメ (手術の2日前)
• ステップ３：食事制限② 透明な液体のみ (手術の前日)
• ステップ４：下剤服用 (手術の前日)
• ステップ５：絶食 (手術の当日)

各ステップについて、個人的なtipも含めて記載します。

ステップ１：買い物（3日前までに）

食事制限に必要なお薬や、術後に必要な痛み止めなどを事前に購入します。

• 下剤 「Picoprep」または「Picolax」
• 経口補水液「Electrolyte」または sugar/salt beverages
• 便秘改善薬「Movical」および 便秘改善サプリメント「Metamucil」
• 痛み止め「 Panadol」および「Nurofen」

いずれも薬局で購入できます。

食事制限が始まってから（特に下剤を飲み始めてから）は、安易に外出できないので、手術の3日前までに買いそろえておくとよいと思います。

ステップ２：食事制限①固形物はダメ(2日前)

手術の2日前は、固形物を食べることができません。すりつぶしたもの、ピューレ状のものだけ食べることができます。

• フルーツそのままはダメ、フルーツスムージーはOK
• ヨーグルト、カスタードクリーム、アイスクリームはOK
• ベイクドポテトはダメ、マッシュポテトはOK
• ステーキはダメ、ハンバーグはOK

という具合です。

私はヨーグルト、かぼちゃスープ（ピューレ状のかぼちゃ）、カスタードクリームなどを食べていました。人によっては、サーモンなどは食べてもOKという人もおり、実際３年前には私もお魚を食べていたのですが、翌日下剤によってすべてが体内に出ることを考えると、ピューレ状のものの方が身体が楽だと感じました。

ステップ３：食事制限②透明な液体のみ(手術前日）

手術前日の食事制限は「Clear liquids only 透明な液体のみ」です。

• リンゴジュースなど（つぶつぶの入っていない）果物のジュースはOK
• 乳製品はダメ、コーヒーや紅茶はミルク無なしであればOK
• フルーツ味のジェリーは（具なしで）OK

という具合です。

ステップ４：下剤服用（手術前日）

同時に、手術前日は、下剤によるお腹のお掃除をします。下剤で胃・腸を空っぽにしながら、脱水症状にならないよう経口補水液 2リットルと塩分の入ったスープ１リットルで水分補給をします。

下剤「ピコプレップPicoprep」

私が利用した下剤は「ピコプレップPicoprep」。１箱に２袋入っており、朝８時と昼１２時の２回服用します。袋に入った粉末を水に溶かして服用し、その後、さらにコップ１杯の水を飲みます。

便意をもよおし始めたら、トイレがお友達になるので外出できません。必要な買い物は下剤を飲む前までに済ませておく、のがポイントです。

ちなみに私は１度目では特に何も起こらず…２度目の服用から効果が出始めました。

脱水症状防止に、経口補水液と塩分の入っただし汁

経口補水液は、ボトルのものを購入してもよいですし、タブレット状のものを水に溶かして自分で作るのもOKです。タブレット状のものを使用する場合は、200mlのグラスに2粒を溶かして合計2リットル(10回！)飲みます。お腹がたぷたぷです。

さらに、鶏ガラスープなどのbroth(だし汁) を1リットル飲むように指示があります。（具の入っていない）お味噌汁でもOKです。経口補水液も同時進行で2リットル飲みつつ、スープも1リットル飲む必要があるので、すごいボリュームです。

ステップ５：絶食（手術当日）

手術当日は絶食です。水を飲むこともできません。どうしても喉が渇く場合には、少しすする(sip)程度は大丈夫です。

手術開始の時間にもよりますが、

• 午前中の手術の場合→日付が変わってから絶食開始（２４時から）
• 午後の手術の場合は→当日の朝７時から絶食開始

です。

私は午後の手術だったので、朝６時に小さなグラス１杯のお水を頂いたのを最後に絶食に入りました。前日の食事制限では、空腹になりストレスがあったのですが、手術当日となると緊張して空腹やのどの渇きなどはあまり気になりませんでした。

次回は、手術当日のことをアップしようと思います。みなさまの参考になりますように。