オーストラリアで手術 手術当日 事務手続きと手術 2020.11.05

シドニーからたかこです。子宮筋腫の手術を受けましたので、その経験をシェアします。海外での手術について、情報不足な方のお役にたてれば嬉しいです。今回は持ち物と入院日の事務手続きのことをシェアします。

費用や設備はパブリックとプライベートで異なる

ここで記載することは、個人体験の共有です。施設によって、費用や設備、手続きなどは異なしますが、あくまでも参考情報としてご活用ください。

オーストラリアの病院には、パブリックプライベートの2種類があります。今回の記事は、シドニーのプライベートホスピタル「St Vincent’s Private Hospial」での入院経験をシェアします。

入院時間・手術時間の連絡は前日に専門医から

「明日、12:30に病院にきてください」。

入院の時間は、前日の午後、専門医から電話で連絡がありました。かなりギリギリまで分からないという印象を受けたのですが、私のように命にかかわる手術でない場合は、緊急手術が入った場合にスタンバイになるようで、前日まで分からないというのが普通のようです。

手術の時間は、「午後」というざっくりとした答え。オーストラリアっぽい。

この電話で、「下剤は飲んだかどうか」「絶食しているか」を確認されました。

入院のための持ち物

入院に備えて持参すべきものは以下の通りです。

  • 入院・手術内容が記載された資料
  • 「メディケア Medicare」のカード、民間医療保険のカード(加入している場合のみ)
  • クレジットカード(念のため2種類)
  • 事前購入した痛み止め2種と便秘改善薬2種(この記事を参照のこと)
  • アメニティ(歯ブラシ・女性衛生用品など)
  • 眼鏡もしくは予備のコンタクトレンズ
  • パジャマ兼用の室内着(締め付けのゆるいもの)
  • スリッパ(あると便利)
  • スマートフォンの充電用品(コードが長いもの、ブースターが便利)
  • 帰宅時の服(下着も含む、締め付けのないワンピースなどが便利)
  • 待ち時間に読む本など(待ち時間が多いので)

私が入院した病院では、アメニティ類は提供されたので持参不要でしたが、念のため持参するのをおすすめします。

入院は1泊の予定だったのですが、手術の複雑化に伴い2泊に変更となりました。1泊であれば、手術着で過ごそうと思っていましたが、2日以上となるとパジャマ兼用の室内着が必要です。提供される手術着のサイズがワンサイズ(特大)で肌がはだけてしまうのと、手術翌日からリハビリが始まるので、動きやすいパジャマ・室内着があった方が良いです。私の様に、滞在日数が延期になることも考えると、パジャマ・室内着はとりあえずカバンにいれておくのがよさそうです。

こちらの記事の「入院前の買い物」にある痛み止め2種(PanadolとNurofen)と便秘改善薬2種(MovicolとMetamucil)は、持参しなかった場合、病院による代理購入になります(費用は後日請求されます)。よって、事前に購入し持参するのがおすすめです。

入院手続きと支払い(12:30)

入院・手術内容が記載された資料があるとスムーズ

入院手続きには、入院・手術の内容が分かる資料(専門医が発行する見積書)があるとスムーズでした。

入院のための事務手続きはすべて事前に電子で済ませており、「資料は持参しなくてよい」と言われていましたが、窓口の方はまだアナログで、「(手ぶらで)今日手術する〇〇です」と口頭申告しても「資料はありますか?(持ってないの?)」と返され…。電子手続きの内容を出力・持参していて良かったです。

支払いは入院費用だけ。専門医の費用は別清算

次に「メディケア Medicare」のカード、民間医療保険のカード(加入している場合のみ)を提出し、入院費用のみを支払います。

オーストラリアでは、入院費用は病院に、手術に関わる費用は執刀医・麻酔医にそれぞれ別々に支払います。執刀医(つまり自分の専門医)や麻酔医への支払いは、退院後に請求書が送付されたタイミングで清算することが多いようです。

入院費用は、民間医療保険によってカバーされました。500ドルのみ自己負担します。

合わせて、各種資料にサインをします。①入院中に必要になった薬は、病院が代行購入し、費用加算されること、②入院時に病院に提供する個人情報は、専門医・麻酔医に提供されること、に合意をしてサインをします。

いざ入院、手術着に着替えて準備室で待機(12:50-14:30)

準備室で着替え。1時間強待機

手続きを済ませたら、いざ入院。

自分の病室でも手術室でもなく、準備室に通されます。手術を待つ患者さんが5名ほど、すでに手術着に着替えてベッドで横になっています。

私もカーテンで仕切られたベッドに案内され、手術用の下着・手術着に着替え、着圧ソックスを着用してスタンバイ

こちらが手術着

ここでの待機時間が、約1時間。とても長く感じました。手術開始時刻が分からないままだったので、手術着のまま放置され、緊張と不安でとても疲れました。夢中になれるマンガでも持っていけばよかったなぁ。

準備室での最終確認

準備室での待機中、2度の最終確認がありました。名前、生年月日、各種アレルギーの有無、食事制限・最後に水を飲んだのは何時かなどに加えて、今回受ける手術の内容、服用している薬、過去の入院・手術歴、身体の中に金属はないか、入歯の有無などを確認されます。

手術の内容・技法を、自分なりの言葉で説明する必要があります。私は専門用語を英語で覚えていなかったので、「全身麻酔の後に、下腹部3か所カットし、ここにメス、ここにカメラを入れて、筋腫を摘出する手術です」と身振り手振りで説明。看護師さんが「理解しているようなのでOKです」と言ってくれて一安心しました。

緊張と不安マックス

麻酔室へ、そして手術(14:40)

いよいよ麻酔室ここからは、すべてがテキパキしていました。

点滴用の静脈注射や、心電図用の電極を付けてもらいます

麻酔医とアシスタントの看護師さんが色々話しかけてきて、気を紛らわせてくれるのですが、眼鏡を外しているので目を合わせることができず…(コンタクトも不可)うまく会話が弾まないわたくし。

麻酔前に、執刀医の先生が来てくれ「何か心配なことはありますか?」など最終確認をしてくれます。このタイミングで特に告白するようなことも無いので、「特にありません」と答え、「じゃあ、またあとでね」という具合でお別れしました。

ここから記憶がやや曖昧なのですが、気づいた時には手術室。多くのスタッフの方が忙しそうに準備をしています。手術台に乗せられ、麻酔用のマスクをつけたところで記憶がなくなりました

リカバリールーム(18:30)

目が覚めると、リカバリールームにいました。ここには、多くの患者さんが、麻酔から覚めて容体が安定するまでの時間を過ごしていました。

目が覚めるとすぐに看護師さんが声をかけてくれ、「起きたようなので、病室に連れて行くわね」とのこと。ものすごく温かいブランケットで巻き巻きにされていましたが、それでも体がブルブルと震えて寒かった記憶があります。

病室へ移動

再び記憶が曖昧になり、気づいたら病室にいました。

病室は個室。プライベートの病院だと個室であることが多いようです。トイレやシャワールームもついていて、日本のビジネスホテルのような感じです。

担当の看護師さんがご挨拶にきてくれます。偶然にも日本人の方で、言語のストレスが軽減されるのが嬉しかったです。

束の間の入院生活の始まり。病室での入院生活については、次の記事でご紹介します。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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