遠隔医療サービスを体験しました

新型コロナによる外出規制の中、初めて「遠隔医療サービス」を利用したのでその体験をシェアしたいと思います。

医療機関は外出規制・営業制限の対象外

オーストラリアでは3月下旬から新コロナウイルスの感染拡大防止のための外出規制・営業制限が始まり、違反者には罰則が適用されることになりました。

もちろん病院は規制の対象外なのですが、通院のための外出で感染リスクが高まったり、院内感染のリスクがあることなどから、各診療所や病院が自主的に遠隔診療サービス(電話、オンラインなど)を開始しています。

電話による診療(遠隔診療)

今回私が経験したのは、電話による診療(再診)です。感冒後嗅覚障害の疑いで3月上旬に耳鼻咽喉科を受診しており、その再診でした。

初めての遠隔医療サービスの利用は、電話による診療。服用している薬の効果を確認するのが目的で、「薬によって症状は回復しているか。何か不都合はあるか。」などを聞かれ、状況報告や不安なことなどを相談できました。

5分程度のやりとりの後、①現行の薬の継続服用と ②今後1ヶ月のしても症状が改善しない場合はCTスキャンでの検査、③再び電話による診療を行う(日時を決定)、という今後の治療方針が決まりました。

CTスキャンによる検査(外来)

1か月間にわたる薬の服用後も症状が改善しなかったため、先生から指示されていた通り、CTスキャンの検査機関に予約を入れます。耳鼻咽喉科から郵送されていた紹介状の検査機関に電話をするだけでOK。とってもスムーズです。

実際に検査施設へ出向く必要がありましたが、CTスキャン専門の外来は、アルコール手指消毒剤が至るところに設置され、感染防止が徹底されていました。また特筆すべき点は、開始時間が細かく指定されており、待ち時間もなく、医療施設での滞在時間が極力短くなるよう工夫されていたことです。私の滞在時間は、15分間もなかったと思います。

検査結果の報告(遠隔診療)

CTスキャンの結果は、すぐに耳鼻咽喉科の専門医にデジタルで転送され、翌日の電話による診療で報告を受けました。今回は7分程度のやりとりで、①腫瘍などの異常は見られないこと、②服用量を増やして点鼻薬を継続服用する、③この先6週間しても症状が改善しない場合はMRI検査をする、④再び電話による診療を行う、ということが決まりました。

後日、処方箋やMRI検査の紹介状が郵送にて手元に届きました。

感想と遠隔医療サービスへの期待

現段階ではここまでなのですが、総じて電話による遠隔医療サービスの便利さを実感しています。良かったと感じたのは、

  • 病院での待ち時間がない(電話が鳴るまでは自分の時間)
  • 外出や通院による感染・感染拡大リスクがない
  • 処方箋の受取りや専門機関への紹介状等は郵送(病院での待ち時間がない)
  • 専門機関での滞在時間が短く、感染リスクが低く工夫されていた

ことです。

すべてのケースが遠隔医療サービスに適しているとは勿論思わないのですが、対応できるケースが増えてくると、医療に関わる時間の使い方が変わってくるなぁと感じました。

目下の新型コロナの感染拡大防止に役立つのはもちろんですが、コロナ後にもぜひ継続実施してほしいと思っています。

嗅覚障害のその後もまたリポートします。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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