オーストラリアでは、新型コロナウィルスの感染拡大防止対策としてカフェやレストランでの「店内飲食が禁止」されています。そんな中、あの手この手でがんばる地元のレストランに感動と元気をもらっています。
6割の飲食店が部分営業
私が住むシドニーのポッツポイントPotts Pointという地域は、大小さまざまな飲食店が密集しています。東京にも進出している「アポロThe Apollo」や「フラテリパラディソFratelli Paradiso」などの有名店を含め、個性的なカフェやレストランが多く集まる活気のあるエリアです。
しかし新型コロナウィルスの感染拡大防止対策として「店内飲食の禁止」が決まり、多くの飲食店が苦境に立たされています。
表通りの53店舗をざっと数えてみたところ、約60%(31店舗)が部分営業、30%(17店舗)が休業中、10%(5店舗)が閉店・撤退という状況でした。 6割の飲食店が実施している部分営業。その多くが、営業日・営業時間を短縮しての持ち帰り・デリバリー対応になっていました(週末のみ、ディナーのみ等)。
「ビストロレックスBistro REX」がたくましい!
そんな中、私が注目しているのが「ビストロレックス Bistro REX」。フランス料理をモダンオーストラリン風にアレンジした、お洒落なレストランです。
店内飲食専門だったのですが、コロナ騒動の初期から、あの手この手で頑張っています。
その素早い対応の一部をご紹介します。
【3月中旬】:店内飲食はまだ可能だが客足が鈍ってきた頃。店内でのソーシャルディスタンスの確保、その他感染拡大防止対策をとっている旨を積極的に宣伝。
【3月17日】:海外からの帰国者は全員自主隔離が義務付けされたことを受けて。自宅での隔離を素敵なものにしちゃおう、というデリバリーサービスを開始。
【3月下旬】:店内飲食禁止が決まる。いわゆる「ロックダウン」の開始。デリバリーなら25%割引というサービスを開始。
【4月上旬】:スーパーでの小麦粉などの品薄が続く。レストランの店頭にワゴンを設置し、小麦粉、リゾット用の米、卵などを販売開始。
【4月中旬】:大型連休に伴うサービス業の休業の1週間。レストラン店頭のワゴンで、小麦粉、リゾット用の米、卵に加えて、手づくりの焼き菓子・ケーキなどを販売開始。
たくましいです!
「レストランはやめてスーパーかベーカリーになっちゃったの?」というくらいの変わり様です。毎週毎週、手を変え品を変え、なんとか事業を継続させようとする意気込みに感動すら覚えます。
ホームページも大幅に変更されていました。
トップページでいきなりデリバリーのお兄さんの写真。インテリアがとても素敵なレストランなのですが、そんなものより、デリバリーのお兄さんがトップページでした。メニューも持ち帰り・デリバリー用に大幅変更されていました(焼き加減の難しいステーキは一時中止など)。
頑張ってる人は応援したくなる
新型コロナウィルスの規制のもとで、休業するのか部分営業するのか?難しいですよね。会社によって経営事情も異なり、そこを議論するつもりはありません。
ただ、頑張っている人を見ると応援したくなるものですね。ときどき焼き菓子やケーキを購入しています(1つ9ドルと私の生活レベルには高額商品なのですが)。
でも、これからも頑張ってほしい。毎日レストランの前を通りかかって、あれこれ作戦を練っているスタッフを見ると、心から応援したい気持ちが生まれてくるのです。
そして他店が休業している中、人との関わりを欲している私たちに元気をくれていることも事実。スタッフの人とのやりとりが一日にパッっと彩を与えてくれる。そのお礼としてでもあります。
ありがとう、レックスベーカリー。もとい、ビストロレックス。
投稿者プロフィール
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一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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