オーストラリア政府、制限緩和の3ステップを発表

昨日5月8日、オーストラリア政府が現状の「ロックダウン」から規制を徐々に緩和していくという制限緩和措置の3ステップを発表しました。今回はその内容を紹介します。

3ステップの内容

誤訳を避けるため、在シドニー日本国総領事館による日本語訳を一部抜粋して、制限緩和措置の3ステップを紹介します。

「新型コロナウイルスに対して安全な豪州のためのロードマップ」

(1)ステップ1

 -自宅への来客(最大5名)

 -職場・公共の場での集会(最大10名)

 -在宅勤務の推奨

 -レストラン・カフェ,買い物の再開

 -図書館,コミュニティ・センター,プレイグラウンド,ブート・キャンプの再開

 -近郊の旅行

(2)ステップ2

 -自宅,職場及び公共の場での集会(最大20名)

 -在宅勤務の推奨

 -ジム,美容サロン,映画館,美術館,アミューズメント・パークの再開

 -キャラバン・パーク,キャンプ場,一部の州外への旅行

(3)ステップ3

 -集会(最大100名)

 -職場への復帰

 -ナイトクラブ,フードコート,サウナの再開

 -全ての州外への旅行

 -NZや太平洋島嶼国への旅行,及び留学生の渡航の検討

ただし、いずれのステップにおいても、①1.5mの物理的距離、②衛生管理(手洗いや咳エチケット)、③病気の場合の自宅待機、④COVIDSafeアプリの利用は継続して求められる

引用:在シドニー日本国総領事館 「豪州新型コロナウィルス対策の概要

この計画は、3週間ごとに国家内閣(※)が見直しを行い、感染状況を見ながら制限緩和計画を見直し進めていくことになるようです。

英語資料(要約版)英語資料(詳細版

国家内閣が方向性、各州・準州が状況をみて実行

国家内閣(※)の発表した計画は、即そのまま各州で実行されるわけではありません。

国家内閣(※)は国の方向性を示しはするけれども、具体的にいつからどのように(全面的に/部分的に)緩和のステップに入るのかは各州・各準州の状況に応じて各州・各準州が判断するという仕組みになっています。

日ごとの感染者数で見ると、シドニーのあるニューサウスウェールズ州NSWでは5名程度、メルボルンのあるヴィクトリア州VICでは新たなクラスターが発生して10名強であるのに対し、その他の州や準州ではしばらく新規感染者数は出ていません。

経済活動の再開に重点をシフトする州と、引き続き国民の安全を重視する州と、来週以降は各州・各準州によって新型コロナウィルスに対するスタンスに差が出てきそうです。

ちなみに、※印をつけた「国家内閣National Cabinet」は「連邦政府Federal Government」とは別組織です。平常時は「連邦政府Federal Government」が国の政策を決めるのですが、今回の非常事態には、6つの州と2つ準州の代表プラス首相1名の合計8名から構成されたメンバーが集まって「国家内閣National Cabinet」が立ち上げられ、迅速に意思決定ができる仕組みが整えられました。

私個人とビジネスのこと

昨日の政府発表を見て、長いこと我慢していたマッサージが受けられる!と大喜びした私ですが、よくよく資料を読んでみると「STEP 1」ではマッサージ店はまだ営業再開できないようです。

念願のマッサージは「STEP 2」まであともう少し我慢です。

そしてビジネス面では当面ツアーを企画・遂行するのは難しそう。「ステップ3」になっても1.5mの物理的距離をとる「ソーシャルディスタンスの確保」が課題になるからです。しかし…ステップ3で100人の集会が許可されているのに1.5mのソーシャルディスタンスも確保するって、どんな状況なんだろう?屋外コンサートかな??

現時点での政府の方針は「7月には完全に制限を取り払えるようみんなで努力しましょう」とのことなので、それまではこれまで手の付けられなかった写真の整理やツアー動画の作成、ホームページのメンテナンス、そしてお客様とのコミュニケーションを積極的に取り組んでいきたいと思います。

7月と言えばあと2か月。やることが多い割にあまり時間がないことに気づきました。ちょっとスピードアップしなくては。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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