豪州での暖房器具、オイルヒーターのこと

日に日に寒さが増して冬に近づいているシドニーからたかこです。オーストラリアで一般的な「オイルヒーター」をご紹介します。

シドニーで一般的な暖房器具

シドニーの冬は一部地域を除いて氷点下を下回ることはなく、平均気温も13度程度。日本ほど寒さ対策をする必要はないものの、外気温が一桁になる日もあり暖房器具が1台あると安心です。

日本では、石油ストーブ、ガスファンヒーター、エアコン、こたつ、など実に多種多様な暖房器具がありますが、シドニーの暖房器具はややシンプル。オイルヒーター、ハロゲンヒーター、ファンヒーターなどがメジャーです。

特に「オイルヒーターOil Heater」はシドニーの家庭でよく見かける代表的な暖房器具。その形から「コラムヒーターColumn Heater」とも呼ばれます。

名前に「オイル」が付きますが、燃料は不要。コンセントを繋ぐと密閉されたオイルが本体内の電熱器で温められ、その熱が部屋の空気に触れて部屋がじんわりと暖かくなります。

風が出ないので部屋が乾燥しにくく、また空気を汚さない音が出ない火災ややけどの心配がない、などの理由で人気です。

一方デメリットは、電気代がかかることのようです。他の暖房器具を使用した場合と電気代を比較したことがないのでこの点は何とも言えないのですが、個人的にはエアコンなどに比べてオイルヒーターで温まった部屋は暖かさが持続すると感じています。

メジャーなブランド「デロンギ」

オイルヒーターを製造しているブランドは様々で、「デロンギDeLonghi」「ゴールドエアGoldair」などがありますが、どこでも手に入るのは「デロンギDeLonghi」です。

イタリアの電気機器メーカーで、オイルヒーターと言えば「デロンギ」というほど。他のブランドで70AUD程度の同機種がデロンギだと110ドルくらい。少し高いですが、保証期間や修理などを考えると5年以上オーストラリアに滞在するのであればデロンギを買っておくのがよいと思います。

サイズと形をどう選ぶのか

さて、いざ購入となると、意外と戸惑うのがサイズと形。日本ではあまり見かけないので違いが分かりにくいのです。

①大きさとひだの量がパワーは違い

縦に並んだ「ひだ」をフィンと言います。この数の違いがパワーの違いです。

最も小さいのはフィンが5つのもので(1000W)、10㎡を温めるのに適していると言われます。続きてフィンガ7つの中間サイズは1500Wで、10㎡を温めるのに適しています。最後にフルサイズで11つのフィンがついているものは2400Wで、24㎡を温めるのに適しているのだそうです。

手前は11つのフィン、一番奥が5つのフィン

私の個人的な経験では、普通の勉強部屋1室であればフィンが5つの1000Wで十分です。部屋が2つだとフィンガ7つの1500W。それ以上であればフィンが11つの2400W、というイメージです。私の家は、3ベッドルーム(+リビング+キッチン)で2400Wと1500Wを一つづつ使って十分すぎるくらいです。

②フィンカバーは熱効率の違い

本体のサイズ・フィンの数に加えて、フィンの上にかぶさっているカバーの違いで値段が異なります。

最もお手頃なのは、フィンがむき出しのタイプ。

フィンガむき出しになっているタイプ

一方、フィンの大部分が覆われているものは、エネルギー効率がよく少量の熱量で部屋を暖めることができるので値段も高くなります。

フィンがほぼカバーされているタイプ
フィンが半分カバーされているタイプ

フィンカバーは熱効率の違いでもありますが、しっかりカバーされているものはホコリが溜まりにくくお掃除も楽です。

高いものには理由があるのですね。

日本はこれから夏。まったく季節感のないトピックではありましたが、これからオーストラリアで暖房器具を購入しようかなという方、そして日本で半年後にむかえる冬支度の参考にしたいという方の役に立てればと思います。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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