バルコニーに保管していた石材の搬出をしました。シドニーからたかこです。
リフォームの際に使用した石材「イタリアンバサルトItalian Basalt」の余り。継ぎ目のない天然石って購入するときには高価なのですが、余ったものはあっけなく砕かれて破棄されてしまいます。今回余ったのは3m×1mの大きな石材。捨てるのも忍びなく、自宅のバルコニーに保管していましたが、この度再利用の用途が決まったので、運搬業者さんに持ち出しを依頼しました。
屈強な西洋人あらわる
今回現れたのは屈強なハンガリー人の青年3人。運び込んだ時には中華系の男性が6人以上だったので、今回「3人で行きます」と聞いて「予想以上に重いので日を改めてまた来ます」という事になるのでは?と不安でしたが、心配無用。圧倒されるほどの、ムキムキ青年たちがやってきました。
とはいえ、124kgのかたまりを3階から階段で運び出すのには一苦労。汗だくになって運び出してくれました。彼らのパワーと集中力に感謝です。
日本と異なる点と注意点
オーストラリアでの運搬業者さんは、日本のものと勝手が違い、気を付けるポイントも違いました。その一部を書きとめておいたのでご紹介します。
会社によってやり方も価格も様々
日本だと運搬方法も見積もりも他社横並びであることが多いのですが、オーストラリアは業者によって、クオリティも価格もバラつきがありました。
石材を運び込んだ際は、前述の通り、中華系の運搬会社にお世話になりました。総勢6名以上で、石材は鋭く怪我の危険もあるのに、全員素手でした。石材もむき出しのまま運ばれ、冷や冷やしました。
一方今回は、石材はもちろんマンションの床も布で保護され、特別なひもで身体と石材を括りつけて3人で運び出されました。個人的には今回の方がプロフェッショナルな印象を受けました。
運搬費=基本料金+階段の数
エレベーターに乗らないような大型の荷物を扱う場合、「階段料金」というものがあります。今回は、基本料金が450ドル+階段1段あたり5ドル×40段で、合計650ドルでした。
業者さんによっては、2階までは通常料金で対応するけれども、3階以上の場合は追加料金を加算するよ、というところもあります。
もちろん土足で入ってくる
業者さんがブルーシートを床にひき、作業員もシューズカバーを付けて家を汚さないように配慮…というのは日本では常識ですが、オーストラリアでそんな光景、見たことないです!
我が家は「可能な限り土足禁止」なのですが、業者さんはそんなことお構いなし。泥まみれの作業靴でガツガツ家に入ってきます。
家の床やカーペットを守りたい場合は「ドロップシートDrop Sheet」という保護シートを自分で用意してひいておきます。
ドロップシートは「バニングスBunnings」というホームセンターで購入します。2.6m×3.6mで1枚16ドル。私は6枚持っていて、業者さんが来る度に使用しています。
また、水があふれてきた/油がこぼれた、などという際に、業者さんがぞうきんを持参していることはほぼ無いです。家のバスタオルが使われ、産業用オイルまみれで放置されていたことも幾度かありました。そういうことのないよう、汚れてもいい大きめのタオルを別に用意し、「何かあったらこれを使ってください」と知らせておくのが良いと思います。
傷をつけられる前に写真を撮っておく
これは日本でもありますが、荷物の運搬時に、家の中やマンションの共用スペースに傷をつけてしまう可能性があります。逆に、別の住民の運搬で損傷したものなのに自分が疑いをかけられることもあります。要らぬトラブルを避けるためにも、家の中だけでなく、マンションのエントランス、階段、天井の写真を撮っておくのがおすすめです。
事前に保険の範囲を確認しておく
細心の注意を払っても、マンションの共用スペースに傷がついてしまうこともあります。そんな時、修繕費は誰が負担するのか。運搬会社の加入している保険によってカバーされることもあるので、契約前に確認しておくのが良いです。また事前に「共用スペースに傷がついたりするのを避けたい」と事前に懸案事項を伝えておくとそれなりの準備をしてきてくれます。
事前準備でリスクを回避
以上、日本での「当たり前」ばかりでしたが、海外生活ではとりわけ意識・注意してほしいことをご紹介しました。守りたいものは自分で守る。失礼じゃない程度にハッキリと要望を伝える。以上のことで「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。業者に本業以外のことを期待しすぎないことも大事です。
ちなみに、今回私が利用した業者さんは「Sydney Moving」という家族経営の運搬業者さん。何の利害関係もありませんが、おすすめです。
かつて大手の「Nuss Removals」という会社を使ってトラブルばかりだったので、こちらはお勧めもしません。
誰かの将来の参考になりますように。
投稿者プロフィール
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一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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