オーストラリアの首都、キャンベラに来ています。シドニーとメルボルンの間にある計画都市です。幾何学模様を多用した「未来っぽさ」もあり、また国の歴史を垣間見ることのできる街でもあります。
キャンベラの生い立ち
シドニーやメルボルンに比べるとやや印象の薄い(?)キャンベラ。オーストラリアの首都です!皆様に覚えてもらえるよう、簡単にキャンベラの生い立ちを紹介します。
1901年イギリスの植民地だったオーストラリアは独立します。これに伴い、「首都をどこにしよう?」という議論が過熱。二大都市であるシドニー(最も歴史が古い)とメルボルン(当時もっともお金持ち)はどちらも譲らず、結局、中間地点キャンベラに決まりました(1908年)。
そんな理由で首都に選ばれてしまったキャンベラ。先住民と少数のヨーロッパ系移民が住んでいるだけの小さな村で、何もありませんでした。ゼロからの町づくりが始まりました。
「どんな首都がいいかな?」オーストラリアは首都のデザインを募集した国際コンペを開催。アメリカ出身の建築家ウォルター・バーリー・グリフィンWalter Burley Griffinの案が優勝し(1913年)、都市建設が始まりました。湖や丘まで作ってなんとか都市が完成。1927年、国会議事堂が開場し正式にオーストラリアの首都となりました。
空から見るとかっこいい
人工で作った計画都市なので、鳥観図で見ると円、三角形、六角形、三角形などの幾何学模様があちこちにあり「近代的な」デザインです。
特に、人々の住むシティCityと国会議事堂Parliamentそして国防の中枢組織 the Defence Headquartersをつなぐ「パーラメンタリー・トライアングルParliamentary Traiangle」や、国会議事堂と戦争記念館を結ぶ直線「アンザック・パレードANZAC Parade」などは、計画都市らしい迫力を感じます。
でも、運転するのは悪夢
いつも鳥さんの視点ならいいのですが、いざ自分が車を運転するとなると悪夢のようです。ただでさえ、信号ではなく「ラウンドアバウトroundabout」という環状交差点には慣れないのに、街の通りが円形やら六角形になっていると、ぐるぐる回って気づいたら同じところに戻ってきていたりします。
地図と地図の読める相方を隣に乗せておくのがおすすめです。
今日の宿
今日の滞在は「ハイアット・ホテル・キャンベラHyatt Hotel Canberra」です。
1920年代に建設されたホテルで、キャンベラ建設当時の歴史を感じることができるクラシックなホテルです。新・旧の国会議事堂が近く(徒歩で10分程度)で、政治家や政府機関で働く人が利用しているのをよく見かけます。
また、徒歩5分の距離に日本をテーマにした公園「ナラ・ピース・パーク(キャンベラ奈良平和公園)Nara Peace Park」があります。シティまでも湖にかかる橋をとことこ歩いて30分でアクセスできます。政府機関で働く凛々しいビジネスマン・ビジネスウーマンを観察したり(?)、近くの公園での散歩を楽しんだりできるホテルです。
投稿者プロフィール
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一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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