裏路地のoutside the boxな変身劇

先日、新型コロナ渦でも創意工夫の営業を続けるレストランを紹介しましたが、今回はある裏路地の「outside the box」な取組みを紹介します。

裏路地の飛躍?

今回の舞台は、ポッツポイントPotts Pointの表通りから一歩入ったランケリープレイスLlankelly Placeという裏路地です。

数年前までは「人通りの少ないちょっと危険そうな裏路地」だったのですが、2018年頃からポツポツと個性的なカフェやレストランができては潰れ、という状態の少し不安定なエリアでした。

そんな裏路地が、今回の新型コロナ渦の中で大きく飛躍しはじめました。

4週間の変身劇

3月末、裏路地すべてのカフェ・レストランが休業になりました。

3週間、裏路地にある1件のカフェが、週末の昼限定で持ち帰りのコーヒーを提供し始めました。

2週間前、週末営業を始めたカフェの向かいのレストランが、コーヒー待ちの人をターゲットに店頭で花を売り始めました。

カフェの前のレストランは花を販売開始

1週間前、週末営業のカフェと花を売り始めたレストランの隣にあったピザ屋さんが、店頭で新鮮な野菜や果物を売り始めました。

ピザ屋さんは野菜や果物、オリーブオイルを販売

今週末(昨日5月9日)、野菜を売り始めたピザ屋の向かいにあったタイレストランがランチの持ち帰りを開始し、店頭ではどこからかやってきた手芸品やナッツの露店などが並び始めました。 カフェはコーヒー以外にも持ち帰り用のスープや焼き菓子を販売し、花屋に転業した(?)レストランはコーヒー関連グッズの販売を始めるなど、それぞれにビジネスの機会を求めてバージョンアップしていました。

どこからか集まってきた手芸店やピーナッツの露店
カフェで関連商品を販売開始

そんな裏路地の人達の生きるエネルギーに吸い寄せられてか、どこからともなく地元の人々が集まって、花を買いお店の人と会話を楽しんだり、ご近所同士久しぶりの再開を喜んでいました。

人気のなかった裏路地は、立派なマーケットになりました。未来の新名所になる予感がしています。

たった4週間、実質4回の土曜日でここまで急成長・大変身を遂げた裏路地ランケリープレイスLlankelly Placeに、私も近所の知人たちもびっくりしています。

アウトサイドザボックスOutside the boxで飛躍

この裏路地の変身劇が話題になる時、使われている英語のフレーズが「アウトサイド ザ ボックスoutside the box」。「固定概念にとらわれない自由でクリエイティブな(発想・解決法)」という意味です

考えるの‘think’を一緒に、’think outside the box’ という様に使います。

形容詞として、’That is outside the boxそれはクリエイティブだ’と使うこともできます。

誰がリーダーシップを取ったのか?どのように今回の変身に火が付いたのか?手芸店はいったいどこからやってきたのか?近所にある週末のマーケットの競合はどうなるのか?などなど私の興味・疑問が尽きることはないのですが、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。

ピンチはチャンス。私たちも「think outside the box」を心に、飛躍していきたいですね。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
Personalised group/self-guided travel organiser across the world. From the country on the map to the one where your new friends live.
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