オーストラリアで手術 入院生活2日目 リハビリ 2020.11.06

シドニーからたかこです。子宮筋腫の手術を受けましたので、その経験をシェアします。海外での手術・入院について、情報不足な方のお役にたてれば嬉しいです。今回は入院2日目の様子とリハビリについてシェアします。

点滴・尿道カテーテルを外す

手術当日から一晩が明け、今日からは私が頑張る番です。

点滴の抜去

朝一番に行われるのは、点滴の抜去です。

早朝(5:00頃)、点滴液が終了すると(自動アラームによるお知らせで)看護師さんがチューブを外してくれます。留置針は残したまま。何らかの理由で食事を口からとれないような場合には、再びこの針で点滴を行うため、しばらく残しておくのだそうです。

尿道カテーテルの抜去

続いて、尿道カテーテルの抜去が行われます。

6:00過ぎ、看護師さんが手際よく尿道カテーテルを取り外してくれます。繋がれているものがなくなって、すがすがしい一方、これからは自力でトイレに行かなければならないと考えると少々不安がありました。そもそもこのベッドから起き上がれるのか…。

看護師さんから、「初めてベッドから起き上がる時、初めてトイレに行く時、には必ずナースコールしてください」と言われます。

朝食

術後2日目の食事です。手術2日前の食事と同様にピューレしたもののみ

オートミールを濾したもの、ヨーグルト、リンゴジュースでした。こんなんじゃ、お腹空いちゃう…と頭では思うものの、身体はたくさんの食事を受け付けないようで、これで十分でした。

シャワー

食事を済ませて、朝のシャワータイム。ついにベッドから起き上がらねばならない時がやってきました。「初めてベッドから起き上がる時」なので、ナースコールをポチ。シャワーを浴びたい旨を伝えると、3人も看護師さんがやってきてくれました。

腹筋を使う=体を前屈させるポーズが痛いので、ベッドの上で起き上がるのはもちろん、ベッドから降りる、着圧ソックスを脱ぐ、下着を脱ぐ、などの行動がすべて痛い・怖い。

しかし、さすが看護師さん。どう身体をつかえば腹筋が痛くないのかを伝授してくれます。着圧ソックスは脱ぐのが一苦労。看護師さんが「私がやるから」とテキパキ脱がせてくれました。

温かいシャワーを浴びてスッキリしました。シャワー中も看護師さんが「何かお手伝いできることありますか?」「大丈夫そうですか?」などと声をかけてくれます。全身麻酔の後、ベッドから起き上がると、フラっと立ちくらみを起こす人もいるそうです。おかしいな、と思ったらすぐにナースコールもしくは緊急ボタンを押すことが大切です。

病院からもらうアメニティポーチ 歯ブラシ、シャンプー、コンディショナーなどが入っている

着替え

シャワー後は、パジャマ・室内着に着替えて、少しフロアを歩くことを勧められました。しかし、パジャマ・室内着を持参していなかった、特大サイズの手術着を着ることに。特大サイズの手術着では、肌がはだけてしまうし、歩くたびにセクシーなお尻も見えてしまいます…。

すぐに夫に連絡してパジャマ兼室内着を持ってきてもらいました。

入院が1泊であっても、かならずパジャマ・室内着を持参することをお勧めします。

初トイレ

看護師さんから「初トイレの際には、かならずナースコールしてください」と言われていたので、少し尿意を覚えた時点でポチ。

トイレにトレーが設置されており、トイレの後に色・量をチェックしてもらいます。また、簡易の超音波検査機で膀胱に尿が残っていないかをチェック。これを術後3回目のトイレまで繰り返し行います。

自分のトイレを他人に見せるのはやはり恥ずかしいのですが、はやり正常にトイレができないと退院はできませんので、大事なプロセスの一つです。

おなら・ガス

トイレの次にやってくるのは、おなら・ガスが出たかどうかのチェック。腸が動いているかどうかの確認です。

人によってはなかなか…という方も多いようですが、私は手術当日から活発だったような…元気なのは良いことです!

ナースコールは余裕をもって、急ぎなら「緊急ボタン」を

ちなみに、ナースコールを押しても看護師さんは飛んできません。ナースコールをした5分後くらいに看護師さんが来てくれるというくらい余裕をもって利用するのがよさそうです。特にトイレのサポートが必要な場合には、ちょっと尿意を感じた段階で呼んでおくくらいのほうがよさそうです。

すぐに看護師さんを呼びたいときには、緊急ボタンを押します。日本人としては「緊急ボタンは命の危険があるときじゃない?」と遠慮しがちですが、緊急なら思い切ってポチしましょう。

はじめてベッドから起き上がる時には必ずナースコール!

リハビリ「早期離床」

「術後は安静に」「横になって早く回復」と思っていましたが、間違いでした。

早期離床といって、術後は少しでも早くベッドから出て、身体を動かすことが大事なのだそうです。回復も早まるうえ、術後の合併症や肺炎の防止につながるのだとか。

短距離・ゆっくりでもよいので、とにかく歩く。最初は30歩。次はフロアの端から端まで。その次は、エレベーターでフロント階まで、というように少しづつ距離と時間を伸ばして、リハビリをしました。病院内のあちこちに椅子があるので、疲れたら小休止すればよいのです。

病棟の廊下を歩く みんな裸足です

また、病室にいる時にも、ベッドで横になっているよりは、着席している方が良いとのことで、食事もなるべく着席して取るようにしました。

正直、スパルタ~(汗)と思いましたが、結果的に自信にもつながり早期離床という考え方は私には合っていたと思います。

術後2日の痛みとは

気になる術後2日目の痛み。

切った腹部は、動かした時に痛みます。「腹筋」を動かした時。ベッドから起き上がる時、ベッドに横になる時、咳をする時、寝返りを打つ時、が痛いです。

それでも激痛というよりは、ちょっと声がでちゃう感じの痛みです。「これ以上やるとかなり痛そうだな…」というレベルの痛み。

それ以外、慢性的な痛みは特にありませんでした。これも看護師さんの「pain control」のおかげ。痛む前に鎮痛剤を出してくれているのが良いみたいです。

人によって痛みの感度は異なりますし、私は比較的痛みに強い方なので、もしかすると一般的にはもう少し痛むのかもしれません。痛みがコントロールできないほどになった場合には、遠慮せずに看護師に相談してください。痛み止めの種類を変えて処方してくれます。

2日目の夜には自信がつく

歩いては休み、食事をして、また少し歩く。

そんなことを繰り返すうちに、2日目の夜には「明日には退院できるかも…」という自信が湧いてきます。腹ペコにになった頃、出てきた夕食に失望しつつも、明日の通常食を楽しみに就寝。

夕食はスープとカスタード、そしてリンゴジュース

次回は退院について、ご紹介します。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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