オーストラリアで手術 退院 2020.11.07

シドニーからたかこです。子宮筋腫の手術を受けましたので、その経験をシェアします。海外での手術・入院について、情報不足な方のお役にたてれば嬉しいです。今回は退院についてシェアします。

退院のタイミングは専門医が決める

いつ退院できるのかは、手術後に専門医から告げられます

「今回は手術が少し複雑だったので、念のため入院は2泊です」とお知らせがあったのは、手術の翌日の回診時でした。入院前までは、1泊だと思っていたのですが、手術をして初めて、身体への負担などが明確になり、入院期間・退院日が決まるようです。

今回の入院期間は2泊3日でしたが、4年前の手術では1泊2日。同じ疾患、同じ手術方法、同じ専門医でしたが、手術の開始時刻や内容によって入院時間が変わってくるようです。

  • 2016年:午前の手術、筋腫10個以上の筋腫摘出
  • 2020年:午後の手術、筋腫3個の筋腫摘出、ただし子宮腺筋腫あり

ちなみに、「退院」は英語で「discharge」です。

看護師さんに再確認

専門医から退院日を告げられるものの、退院日当日に専門医が来てくれるわけではありません。退院日の朝、念のため看護師さんに確認をします。

私:「今日退院していいんですよね?」

看護師さん:「カルテにはそう書いてあります。何時に退院しますか?いつでもいいですよ」

私:「じゃあ…、朝食後の10時頃にします」

看護師さん:「分かりました。準備しておきます。」

という感じ。非常にあっさりとしています。専門医や院長先生が回診して「今日、退院していいですよ」と言われる…ような日本ドラマのような展開はありませんでした。

朝食は少量の普通食

朝食は、昨日のピューレ状の食事からついに普通食へ。固形物を食べてもOK。トーストが出て、心が躍りました(笑)。

とはいえ、食が細くなり、あまりたくさん食べることはできませんでした。

シリアル「Weet-Bix」、牛乳、スクランブルエッグ、トースト、オレンジジュース

留置針の抜去、患部の確認

シャワーを浴びたら、患部の確認と留置針を抜去してもらいます。

傷口が化膿していないかなどを、看護師さんがチェック。と言っても、ガーゼの上から、浸出液が出ていないかなど見る程度です。私自身も、妙な痛みがあるわけではなかったので、あっさり終了。

つづいて留置針。食事ができるようになっても、ずっと付いていた点滴用の針がようやく抜けます。この瞬間に「やっと自由になった~」という感じがしました。

病室で事務手続き

事務手続きは、担当看護師さんと行います。

退院後の生活に必要な知識を教わります。概要は以下の通り。

  • 仕事は最低でも1週間は休むこと、車の運転も1週間はダメ
  • 重いもの(2kg以上)を持ち上げるのは2週間ダメ
  • ジム、ランニング、水泳、ゴルフなどの強度が高い運動は2週間ダメ
  • 軽度な運動を積極的に行う
  • 便秘になって力むことのないよう気を付ける(便秘改善薬を継続服用し、水、フルーツ、野菜などを積極的に摂る)
  • 術後5日目になったら、傷口のガーゼを取り外し、アルコール消毒をしながら清潔を保つ
  • 着圧ソックスは1週間常に着用する

そして「これらの教育を受けたました」という同意書にサインをします。

最後に、自宅で必要になるかもしれない予備の着圧ソックスやガーゼなどを受け取って退院手続きは終了。

入院費の清算はすでに入院時に済ませているので不要です。いつでも自分のタイミングで退院できます。

一人での退院・公共交通の利用は不可

たくましく自立したオーストラリアの入院スタイルですが、唯一厳しくチェックされることは、退院時の同伴者です。

患者一人で退院することはできず、かならず同伴者が必要です。同伴者は、家族でも、友人でも、隣人でもOKですが、入院時までに申告する必要があります。

また、公共交通機関の利用は避け、タクシーか自家用車での帰宅を勧められます。なぜなのでしょう…。

10:00過ぎ、夫が病室に迎えに来てくれました。お世話になった看護師の方々にお礼を言って、無事退院です。

投稿者プロフィール

Takako
一年の大半を外国人のお客様と旅をして過ごしています。旅先で感じたことなどを時々アップしています。シドニー在住。
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